サポーターたより

コロンゼ登場(7)

秋元恵一郎

「コロンゼが東京に戻りたいと言ってるけど、どうする?」
ある日のスタッフ会議でミナスさんが嬉しいとも悲しいともつかぬ顔で言いました。アスカさんが答えました。
「おー、コロンゼかー、あいつ生きとったん、戻してええんちゃう」

(なっ!まじか!)あの狂人をそんな二つ返事で戻していいはずがないと僕は感じたので、異を唱えようとすると
「そうだね。あいつ面白いし、クリーンならまあいいか」とあっさりミナスさんは決めてしまいました。
「ええー、そんな簡単に決めていいんすかー、何が飛び出してくるかわからないですよあの人、もう少し慎重に検討しましょうよ」とささやかに抵抗し、(頼むから帰ってこないでくれー)と念じた努力も虚しく
「ところで、今度のコロンゼの担当、アキモトね」とアスカさんに告げられました。戻ってくるのはよしとして誰も担当をやりたがらないのは明らかでした。一気に鼓動が高まって、持病の不整脈発作が起きないよう目一杯深呼吸しました。

“何度でもやり直しがきく”

ダルクの不文律には抗うことができません。変人、狂人、厄介者の類が次々と現れては消えていくダルクにあって、入院回数42回という日本記録は輝かしい大記録であり、再発した時の不穏振りは目に余るものがありますが、だからといって断る理由にはならないのです。

♪会え~なくなって、どれくらいたつのでしょう~♪
6月のある日、巷でヒットしていたLe Coupleの「ひだまりの詩」に乗せらるように、出ていったときの、カバンひとつぶら下げた格好でコロンゼは東京に帰ってきました。

「また世話になるわ。よろしく頼んます」
立派にヒゲをたくわえ、選ばれしものが纏うオーラをキラキラと放つコロンゼを迎えて、戦いの第2ラウンドが始まったことを、僕は静かに受け入れました。

掲載日:2019年6月7日